田善「銅版画原版」国重文に 文化審答申、県内3件は登録文化財

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銅版画東都名所図(二十五図)附東都名所図原版を用いた「櫻田馬塲射御之図」

 国の文化審議会は18日、江戸時代の銅版画家、亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)(須賀川生まれ)の「銅版画東都名所図(二十五図)附(つけたり)東都名所図原版」(須賀川市所有)について、原版1枚を重要文化財(美術工芸品)に追加指定するよう柴山昌彦文科相に答申した。また、登録有形文化財(建造物)には福島県内の建造物2カ所3件を登録するよう、答申した。

 銅版画東都名所図(二十五図)附東都名所図原版は須賀川市の市原家に伝わる品で、2016(平成28)年に市に寄贈された。原版4枚が12年に重要文化財に指定され、今回新たに1枚について追加指定の答申があった。原版1枚は両面が版となっており、「櫻田馬塲(ばば)射御之図」と「今戸瓦焼之図」が描かれている。大きさは縦10.6センチ、横154センチ。

 登録有形文化財(建造物)の登録答申があったのは、福島市の旧採進堂酒店(さいしんどうさけてん)の主屋(しゅおく)と土蔵、いわき市の旧天田愚庵邸(あまだぐあんてい)の2カ所3件。答申通り登録されれば、本県の登録有形文化財(建造物)は70カ所203件となる。

 旧採進堂酒店は飯坂温泉中心部に位置する元小売り店舗。主屋、土蔵ともに木造2階建ての切妻造りで、明治時代中期ごろに建築された。主屋は銘酒の看板が掲げられ、近代温泉地の隆盛を伝えている。土蔵は主屋の背面に接続して建ち、地域の伝統的な町家の構成が分かる上質な造りの座敷蔵が現存している。

 旧天田愚庵邸は1900(明治33)年に建築され、66年に松ケ岡公園に移築、保存された歌人天田愚庵の旧居。かやぶき屋根の平屋や東西にある座敷と茶室、東西隅に設けられた仏間が特徴の数寄屋建築で、近代の文人趣味を伝えている。

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