白血病克服、医学の道へ 佐々木さん「たくさんの子ども救いたい」

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入院時に医師らと撮った写真のアルバムを手にする佐々木さん。「地域に貢献する医師になりたい」という

 学法石川高を1日に卒業した佐々木謙さん(18)=白河市=は今春、帝京大医学部に進学する。幼少期に白血病を発症、克服した経験から医師を目指す佐々木さん。周囲の支えを糧に「今度は自分が地域に貢献する医師になりたい」と抱負を語る。

 佐々木さんは幼稚園年中の時に急性リンパ性白血病を発症。自治医大付属病院(栃木県)で1年半の長期入院生活を送った。抗がん剤の副作用など過酷な闘病の間、支えてくれたのは内科医でもある父信博さんをはじめとする医師や看護師たちだった。「たくさんの子どもたちを救いたい」。苦手な注射を納得するまで待ってくれたり、優しく励ましてくれたりした姿に、医師への思いが芽生えた。

 一方、長い入院生活の影響もあり、小学校では周囲に付いていけず不登校も経験。中学は周囲の勧めもあって中高一貫の石川義塾中に進学、硬式テニス部主将として全国大会出場を果たした。高校では好きなテニスを一時中断。勉強に打ち込み、医学部への現役合格をつかんだ。

 「誰よりも痛みが分かるはず。患者に寄り添える医師になってほしい」と信博さん。佐々木さんも、自身と同じように苦しむ人たちへの思いは特別だ。「自分は病気が治り、やりたいことができている。今は医療を信じて治療に専念してほしい」。白血病を公表した競泳の池江璃花子選手にエールを送る。

 帝京大には本県特別地域枠による推薦入試で合格し、卒業後には県内の公的医療機関で勤務することになる。理想の医師は信博さんと、信博さんの兄でふるどのクリニック(古殿町)理事長を務める伯父厚博さん。「地元のおじいさん、おばあさんに信頼されている憧れの存在。自分も医師がいない地域で働きたい」。佐々木さんは高い志を胸に、医学の道を歩みだす。

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