古里と首都圏つなげる...法人設立へ ふたば未来高生開発の商品発信

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一般社団法人「結び葉」を設立する石井さん(右から2人目)。販売会の応援に駆け付けた広瀬さん姉妹と吉野前復興相(左から2人目)=東京・日本橋ふくしま館「ミデッテ」

 ふたば未来学園高(広野町)を1日に卒業し、4月から立教大経済学部に進学する石井美有さん(18)=双葉町出身=は今月中にも一般社団法人「結び葉」を設立し、代表理事に就く。母校の生徒が開発したオリジナル商品の魅力を首都圏で発信し、古里と結び付ける役割を果たしたい考えだ。

 同高によると、女子高生の法人設立は「県内では前例のない試みではないか」という。石井さんは同高のスペシャリスト系列で商業を選択し、経営や商品開発、市場調査などを学んだ。地域に飛び出た学習を通じて強く感じたことがある。「地域のために貢献したい気持ちは大人も、高校生も同じだ」と。

 だからこそ、さまざまな立場の人たちの思いをつなげていくことが、今後の目標としてはっきり見えてきた。「人を助ける仕組みづくりに関わりたい」。高校在学中から起業を志していたが、卒業に合わせて法人化を決心。"部下"となる理事には恩師の高野賢司教諭と、活動を支えてきてくれたNPO法人広野わいわいプロジェクトの磯辺吉彦事務局長を迎える。希望する後輩を仲間に入れることも検討している。

 「結び葉」では、後輩が新しい商品の開発や販売、販路開拓といった実践を積み重ねる機会を提供するつもりだ。商品販売で得られた利益を設立手続きに必要な経費や活動資金に充てていく。石井さんは「補助金に頼らず、自立した経営を目指す」と力を込める。

 法人の設立準備が大詰めを迎える中、石井さんらは18日、東京・日本橋ふくしま館「ミデッテ」で商品販売会を開いた。吉野正芳前復興相(衆院福島5区)が激励に駆け付け、都内から頼もしい"助っ人"が合流した。学習院女子高等科2年の広瀬みおさん(17)と中等科1年のはるさん(13)姉妹だ。広瀬さんは、ふたば未来高を含めて本県に何度も足を運び「福島の自然と食の良さを東京の多くの人たちに知ってほしい」と自主的に活動を進めてきた。

 石井さんの故郷双葉町は東京電力福島第1原発事故の影響で全町避難が続く。「古里に恩返しをしたい。そのために東京から福島県、双葉郡とつながり続けたい」。みんなが愛した古里はいつか必ず取り戻せる。石井さんの瞳に強い意志が宿っていた。

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