会津高卒の評論家・故小室直樹氏の実像 評伝の著者、若松で講演

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故小室氏と会津について語る村上さん

 政治や経済、国際問題など多彩な分野の活動で知られた社会学者・評論家の故小室直樹氏(1932~2010年、会津高卒)の実像を紹介する講演会が20日、会津若松市の会津若松ワシントンホテルで開かれた。大勢の聴講者が天才・異才と呼ばれ、豪快で大胆な言動でも知られた小室氏の生き方や会津との関わりを学んだ。

 会津経済倶楽部(斎藤斗志郎理事長)の例会として開かれたが、会員以外にも門戸を広げた。一般を含め、約90人が聴講した。

 「評伝 小室直樹」の著者で弁護士の村上篤直さんが「小室直樹と会津」と題して講演した。

 小室氏の運命を変えたのは、ソ連崩壊を予言したとされる「ソビエト帝国の崩壊」。1980(昭和55)年に大衆向けの新書として刊行され、大ベストセラーとなった。

 「小室マニアの一人」という村上さんは、評伝を書く際の取材・執筆過程でのエピソードなどを紹介し「日新館から続く教育の素晴らしさ、会津での切磋琢磨が小室という人間を形成した」と語った。

 村上さんは、小室氏に流れる会津藩士の血に関しても仮説を紹介し「会津ならではと思うところが数多くあり、会津が小室をつくったことは間違いない」と述べた。