綿密かつ斬新...「若冲展」26日開幕 生命力あふれる作品が並ぶ

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狩野さん(左前)の説明を受け若冲の自由自在な世界観を堪能する内堀知事(右)。右手前の作品は東京富士美術館所蔵の「象図」

 江戸中期の画家伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)の作品を紹介する「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」は26日、福島市の県立美術館で開幕する。内覧会が25日開かれ、招待された参加者ら約180人が伸びやかで自由な筆遣いで表現された多彩な作品に見入った。

 若冲の作品のみを紹介する展覧会で、5月6日まで。若冲が天明の大火(1788年)で被災し京都を離れ、避難先で描いたとされる「蓮池図(れんちず)」(大阪・西福寺蔵)や、犬のさまざまな表情をユーモラスに描いた「百犬図(ひゃくけんず)」(個人蔵)など国内外の約110点(会期中一部展示替えあり)を展示。鶏や象、野菜などを躍動感たっぷりに描いた作品が並ぶ。

 内覧会では内堀雅雄知事らが、展覧会の企画監修を務める京都国立博物館名誉館員の狩野(かの)博幸さんの説明を受けながら会場を回った。

 展覧会は福島民友新聞社や県、県教委、県立美術館、福島中央テレビでつくる実行委員会の主催。福島民友新聞創刊125周年記念事業、福島中央テレビ開局50周年記念事業。

 時間は午前9時30分~午後5時。チケットは一般1500円、学生1100円。高校生以下と障がい者手帳を持っている人は無料。郡山市出身の俳優西田敏行さんが音声で作品を紹介する「音声ガイド」の機器の利用は1台600円(いずれも税込み)。問い合わせは県立美術館(電話024・531・5511)へ。

 内堀知事「復興への思いを感じて」

 開会式では、主催者を代表し内堀雅雄知事が「2013年の『若冲が来てくれました展』では生命力あふれる作品が県民に活力を与えてくれた。今回は復興という新たな視点を加え、若冲の魅力を紹介する。多くの方に心の安らぎ、生命のエネルギー、復興への思いを感じてほしい」とあいさつ。実行委員長の早川博明県立美術館長は「極彩色の花鳥画のほか、伸びやかな筆さばきでユーモラスな動きを捉えた水墨画も見どころ」と紹介した。

 内覧会後には同美術館エントランスでレセプションが行われた。企画監修を務める京都国立博物館名誉館員の狩野(かの)博幸さんが「東日本大震災後、西福寺(大阪府)にある『蓮池図』が天明の大火で大きな被害を受けた京都の復興、再生を祈って若冲が描いた絵なのだと気付いた」とエピソードを紹介。「復興祈念という意味では今回の展覧会で蓮池図が一番肝心。思いを感じてほしい」と語った。

 木幡浩福島市長は「花見山と展示会の連携した取り組みを進めたい」と意欲を見せた。吉田栄光県議会議長らもあいさつし、五阿弥宏安福島民友新聞社社長の発声で乾杯、和やかに歓談した。

 主催者、来賓は子ども代表の鴇田巴(ときたともえ)さん(福島大付小5年)、山村蓮さん(福島成蹊中2年)、藤田隆太郎さん(福島東高1年)と共にテープカットを行った。

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