福島県思う陛下の歌、後世に 南相馬・全国植樹祭の「御製碑」除幕

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御製碑を除幕する出席者

 昨年6月に福島県南相馬市で開かれた第69回全国植樹祭の理念を後世に伝える御製碑(ぎょせいひ)(天皇陛下が詠んだ歌の碑文)の除幕式が26日、同市原町区雫(しどけ)地区の植樹祭会場跡地で行われ、出席者が緑豊かな県土づくりの誓いを新たにした。

 「生ひ立ちて防災林に育てよとくろまつを植(う)う福島の地に」。碑には、天皇陛下が植樹祭でクロマツの苗木をお手植えした様子を詠まれた歌(御製)が刻まれた。

 御製碑は、高さ1.4メートル、幅32メートル。碑の文字は、いわき市の書道家、村上皓南(こうなん)さんが手掛け、御製碑のデザインは田村市の石材会社フクイシが提案し製作された。本県産の3種類の御影石を使って浜通りと中通り、会津の本県3地方の絆を表した。石の曲線は阿武隈山系の山並み、中央の空間は太平洋へ注ぐ川をイメージし、山と海のつながりを表現した。

 式には関係者約80人が出席した。内堀雅雄知事が「両陛下の本県を思う強いお気持ちが感じられる御製碑を披露できることは、この上ない喜び。多くの方々に足を運んでもらい、両陛下の思いに触れてほしい」とあいさつした。内堀知事や大甕小(南相馬市)の大甕緑の少年団員らが除幕した。

 雫行政区の村松保一区長(69)は「平成は間もなく終わりを迎えるが、陛下の被災地を思う温かいお気持ちは、ここに永遠に残り続ける」と話した。