国内最古「火切り臼」出土 川俣・前田遺跡、縄文の重要な資料

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
出土した国内最古とみられる「火切り臼」。中央下部のくぼみが火をおこす際にできたとみられる部分(県教委提供)

 福島県川俣町小綱木の前田遺跡から、縄文時代中期(約4500年前)に、火おこしに使われたとみられる道具「火切り臼」が出土したことが26日、分かった。縄文時代では北海道、石川県の縄文後期・晩期の遺跡に続く3例目の出土で、国内最古とみられる。県教委が同日、出土遺物を報道陣に公開した。

 県教委によると、出土した火切り臼は約5センチの木片。縄文時代前期から、板のへこみ(火切り臼)に棒を立てて回転させる火おこし「きりもみ法」が行われていたと考えられている。今回の発見は縄文人の火おこし技術の確立を裏付けるための重要な資料として注目される。

 このほか、赤と黒の漆で塗り分けた装飾性の高い漆塗り製品も出土。取っ手が付いた木器など木製品も多く出土し、これら多種多様な漆塗り製品や木製品は全国的に珍しいという。県教委は「縄文人の美的感覚を知る重要な資料」とした。