母校・郡山五中に自作バイオリン イタリアの職人・坂本さん贈る

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管弦楽部長の生徒にバイオリンを手渡す坂本さん(左)

 イタリア・クレモナで弦楽器の工房を構えるバイオリン職人の坂本忍さん(45)が26日、母校・郡山五中の同窓会に自作のバイオリン1丁を寄贈した。バイオリンは自身が所属していた管弦楽部で使われる。「部活動がきっかけで、この道に進んだことへの感謝を込めて作った」と思いを語った。

 坂本さんは栃木県出身で、小学校から高校まで郡山市で生活。桃見台小時代にチェロを演奏したことをきっかけに音楽の道を歩み始めた。「何百年も前の楽器から音が出る楽器の仕組みに魅力を感じていた」。高校時代には知人の職人から教えを受け、バイオリン1丁を作り切ったという。

 大学卒業後、夢を追いバイオリン制作の本場イタリア・クレモナに留学して腕を磨き、2014(平成26)年に工房を立ち上げた。郡山五中が1月、こども音楽コンクールで初の日本一に輝いたことを聞き「少しでも役に立てれば」との思いで寄贈を決めたという。

 坂本さんが同校を訪れ、村上喜勝同窓会長と管弦楽部の部長(2年)にバイオリンを手渡した。星部長は「重厚感があって、普段触れているものより手触りもいい。楽器に負けないように技術を磨いて結果を出していきたい」と感謝した。