福島県12年ぶり「タクシー値上げ」申請 南相馬・平和タクシー

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 東北運輸局は27日、タクシー事業を営む平和タクシー(南相馬市、遠藤正文社長)から運賃値上げの申請があったと発表した。申請は26日付。県内のタクシー運賃値上げ申請は12年ぶりとなる。

 同社の申請を受け、同運輸局は6月下旬までの3カ月間、県内各社から値上げ申請を受け付ける。県内では140社が計2420台のタクシーを保有。値上げ申請する事業者が車両数2420台の7割を超えた場合、同運輸局は値上げの審査を開始する。審査では各社の収支状況などを確認し、値上げの必要性を判断。値上げが認められた場合には具体的運賃の検討に入り、県内全域のタクシー運賃の上限に適用する。

 平和タクシーが申請した内容は、〈1〉小型車と中型車の区分を統合し、普通車とする〈2〉普通車の初乗り運賃は848メートルまで510円とし、239メートルごとに90円を加算する。現行料金は、小型車が1キロまでの初乗り運賃510円、加算料金は282メートルごとに90円、中型車は1キロまでの初乗り運賃520円、加算料金は227メートルごとに90円となっている。

 平和タクシーの遠藤社長は取材に対し、「この12年間で最低賃金が2割上がり、従業員の処遇改善が必要となっている。燃料費や車両代も上がっており、キャッシュレス決済への対応も迫られている」と値上げの必要性を説明した。その上で、「値上げなしでの企業努力は限界。利用者に理解してもらいたい」と話した。