福島県牛の出荷制限「解除」 帰還困難区域除き、全頭検査継続

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 本県産の牛は2011(平成23)年7月に出荷が制限されたが、同年8月の一部解除によって県の定めた「出荷・検査方針」に基づき管理された牛の出荷や移動が可能となっていた。

 県によると、11年8月~今年2月に検査した15万9515頭はいずれも食品に含まれる放射性物質の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回った。このうち、直近1年間の検査では99.92%が検出限界値未満で、国が出荷制限解除の基準としていた1キロ当たり50ベクレルを超える検体がゼロだった。

 県は原発事故後、牧草や稲わら、トウモロコシなどの餌と牛舎などの使用状況の確認、食肉処理された牛の放射性物質検査を徹底。生産から流通までの各段階で安全な牛肉だけを出荷できる体制を確立した。

 県は「今後も体制を継続するので、生産者や消費者などに変化は見えにくいかもしれないが、制限の全面解除は大きな一歩になる」(畜産課)としている。