半分程度の下剤で良質CT画像 福島医大の研究グループ実証

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 福島医大会津医療センター小腸・大腸・肛門科学講座の歌野健一准教授(47)、冨樫一智教授(58)らの研究グループが、最新の「高張型下剤」を用いた大腸コンピューター断層撮影法(CT)検査で、通常の半分程度の下剤服用量でも良質のCT画像が得られることを実証した。大量の下剤を服用できない人にとって大腸CT検査が受けやすくなるという。

 研究成果が欧州で最も権威のある放射線科系の国際誌に掲載された。歌野准教授によると、大腸がんの内視鏡検査では1.5リットル(下剤は1リットル)以上の腸内洗浄液を内服しなければならない。大腸CT検査も同程度の服用が必要で、服用量の多さが欠点だった。そこで新技術を活用して下剤の服用量を減らすことができないかと考え、研究を進めた。

 新技術である腸菅内の便を標識する方法や炭酸ガス自動注入器を活用して大腸CT検査を実施。高張型下剤04リットルを服用した際の検査画像の画質が08リットル服用時と比べて遜色なかったとしている。

 汎用型機器を使った大腸CT検査での服用量0.4リットルは世界最少量といい、歌野准教授は「下剤の服用を嫌って検査をせず、大腸がんの発見が遅れるケースがある。検査を受ける人が増えてほしい」と話した。