南相馬宣言発表!科学技術の未来描く 高校生航空宇宙ロボ会議

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高校生航空宇宙ロボット会議の第1回研究大会に参加し、「南相馬宣言」をまとめた高校生ら=28日午後、南相馬市

 航空宇宙産業やロボット産業に関心がある全国の高校生が集まり、科学技術の活用法を探る「高校生航空宇宙ロボット会議」の第1回研究大会最終日は28日、南相馬市で開かれた。技術者などの将来像を描く参加者は、各種産業に携わる一員としての自覚を持つための今後の活動方針を「南相馬宣言」として発表した。

 南相馬宣言は〈1〉テクノロジーの功罪の学習と理解〈2〉継続的な活動のための相互協力〈3〉諸活動の発信―の3本柱とした。テクノロジーの功罪の学習と理解の題では、東京電力福島第1原発事故の教訓を学び、ロボットや小型無人機(ドローン)など最先端技術の現状と課題を認識していく、とした。

 会議は全国の高校生有志でつくる日本高校生航空宇宙連盟(JYASA)の主催で、本県の復興を後押ししようと、南相馬市を初回の開催地に始動させた。今回は福島高の生徒3人をはじめ東京、宮城、神奈川、石川の各都県の高校生ら計23人が参加した。

 最終日は南相馬市などで整備が進むロボット研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」などを見学。会議では参加者が議論し南相馬宣言を作成、宣言書に署名した。最後にJYASA代表の島宗知生(しまむねさとき)さん(17)=東京・開成高2年=が神沢吉洋市商工労政課ロボット産業推進担当課長に宣言書を手渡した。JYASAは来年3月ごろにも第2回研究大会を開く予定で高校生の航空宇宙、ロボット産業への関心を高めていく。

 島宗さんは「23人の小さな宣言だが、ロボット産業を中心に震災、原発事故からの復興を図る南相馬で開催できたことに意義がある。研究成果をまとめ、福島から全国にネットワークを広げていきたい」と話した。参加した福島高1年の男子生徒(16)は「航空宇宙産業に高い意識を持つ全国の仲間と議論ができ、良い刺激になった」と2日間を振り返った。