「若冲ツアー」好評!早くもキャンセル待ち 花見プラン人気集中

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JR福島駅構内には若冲展のポスターが並ぶ。新幹線を使った県外からのツアーも多い

 福島市の県立美術館で開幕した江戸中期の画家伊藤若冲(じゃくちゅう)の作品を紹介する「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」と、同市の花見山や三春町の滝桜など県内の花見の名所や温泉地を組み合わせたツアーが人気だ。旅行会社が全国各地を発着するツアーを組み、早くもキャンセル待ちの状態となっている。本県の観光関係者は若冲と桜や温泉の"相乗効果"に期待を寄せる。

 阪急交通社(大阪市)は首都圏、仙台、秋田、岩手発着のツアーを設定。現在、合わせて1000人を超える予約が入っている。特に人気が高い若冲展と滝桜、花見山を巡る日帰りツアーは2月上旬に発売し同月下旬には完売、100人以上がキャンセル待ちだという。クラブツーリズム(東京)も桜の名所と組み合わせた首都圏、福岡県、仙台発着の八つのツアーを取り扱う。担当者は「ひとり旅ツアーが一番人気で、特に女性からの申し込みが多い。若冲展を一人でじっくり見て、花見も楽しみたいというニーズが高い」と話す。

 「宝塚、歌舞伎に匹敵」

 県内でも若冲展の集客力を実感する。喜多方観光バス(喜多方市)は若冲展と、飯坂温泉のホテルでのランチバイキング、郡山市でのイチゴ狩りを組み合わせた日帰りバスツアーを企画。4月3日のみの予定だったが、盛況ぶりに5日の追加開催を決定。それも1週間ほどで完売し、同社の担当者は「宝塚歌劇団や歌舞伎、劇団四季のツアーに匹敵する売れ行きだ」と喜ぶ。

 福島市観光コンベンション協会の担当者は「来春に始まる福島市出身の作曲家、古関裕而を題材にしたNHKの朝ドラ、さらに東京五輪に向けた誘客への前哨戦だ」と意気込む。

 「飯坂線セット券」販売

 福島交通は若冲展入館券と、県立美術館の最寄り駅の飯坂線美術館図書館前駅―福島駅間フリー乗車券のセットを5月6日まで、一般1600円、大学生・専門学生1200円で販売。フリー乗車券のみも200円で用意している。さらに郡山、会津若松、仙台を発着する高速バスの往復乗車券を付けたセットも4月1日から販売する。問い合わせは福島交通(電話024・558・4611)へ。