『私の原点』古里・棚倉に感謝 トライアスロン・菊池選手引退

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町民から花束を受ける菊池選手

 本県のトライアスロンをけん引してきた菊池日出子選手(32)=棚倉町出身=が31日、棚倉町で開かれた引退記念「アクアスロン棚倉大会inルネサンス棚倉」にゲスト参加した。「棚倉や県民の皆さんに見守られて、世界で戦えるようになった」と古里への感謝を胸に、出場者にエールを送った。

 昨年末に一線を退くことを明かした菊池選手。トライアスロンと出合ったのは小学4年生の時だった。5歳ごろから、レース会場となったルネサンス棚倉のスイミングスクールに通っていた。「ここが私の原点」。当時のスイミングスクールのコーチからトライアスロンを紹介され、初出場した大会で準優勝。それでも「負けて悔しかった」と、負けず嫌いの性格がきっかけとなり、競技を始めた。

 進学した白河高では、陸上部と自転車部を掛け持ちしながらトライアスロンの大会に参加。順天堂大に入学したころから本格的に競技に打ち込み、2009年、11年にアジアカップを制し、会津若松市などで開かれている「うつくしまトライアスロンinあいづ」で女子総合4連覇を達成するなど、日本を代表する選手として活躍してきた。

 この日のレースには県内外から55人が参加。必死にゴールを目指す選手の姿を見て「人のレースを見ていると感動して泣いちゃう。改めてスポーツの力を実感した」。ゴール地点で、力走した子どもたちを笑顔で迎え、励ましの言葉を送った。

 今後はパラリンピックのトライアスロン選手の指導に当たるほか、県内を含む国内レースにも出場する予定だ。大会での交流や講演などを通じて、競技の魅力発信などに注力していくという。「トライアスロンに限らず、スポーツを始めるきっかけをつくり、健康づくりの面でも後押ししていきたい」。菊池選手の新たな挑戦が始まろうとしている。