宇宙探査の力!会津大の精度高いデータ解析 意義語る出村教授

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共同研究拠点の代表として「月惑星探査において新しい知見を広げたい」と語る出村教授

 月や小天体の起源・進化の解明を目指す共同利用・共同研究拠点「月惑星探査アーカイブサイエンス拠点」に認定された会津大の出村裕英教授(48)は2日、「今後の宇宙探査で、会津大が解析した精度の高いデータが力になる」と研究の意義を語った。

 共同研究拠点は文部科学省が認定するもので、会津大などの研究に国の予算が付いた。会津大は他の大学や企業と共同研究を進める。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米航空宇宙局(NASA)などが蓄積している探査機のデータを活用。出村教授によると、研究で扱うデータの例の一つとして、月周回衛星「かぐや」やアメリカの月探査機が集めた月の数値地形図や月の形、色などが挙げられる。

 地形図は月の全体を捉えているが、これまで得られている画像データは解像度が低かったり、斜めの角度から撮影されたものや、ひずんでいるものもあるという。そこで、会津大はデータを再解析して鮮明化するなど、付加価値のあるデータを作製。再解析したデータは、日本だけでなく世界の研究者が共有できる「オープンデータ」として公開する予定だ。現在、国内外で月に関する探査が計画されており、出村教授は「月の探査において、会津大で作製した月の精密な地図データが必要になるだろう。将来的には火星の研究も視野に入れたい」と展望を語った。