価値や知識発信の場に チームミズキが『会津大発ベンチャー』称号

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岡学長から称号を受ける五十嵐さん(左)

 会津大の研究成果や資源を生かして起業した「チームミズキ」(会津若松市)が「会津大発ベンチャー」の称号を受けた。称号授与式が同大で行われ、岡嶐一理事長・学長が同社代表取締役の五十嵐太清さん(24)=東京都在住=に称号を手渡した。会津大発ベンチャーは同社を含め21社目。

 五十嵐さんは3月、同大大学院博士前期課程を終えた。チームミズキは在学中の2015(平成27)年3月に設立した。五十嵐さんは経営のノウハウを学びながら、複数のコンピューターで仮想通貨の取引などを管理するブロックチェーン技術の研究に注力。ブロックチェーンを活用した地域通貨の実証実験などを通して技術向上を図った。

 「社会に役立つものづくりの楽しさを味わった」(五十嵐さん)のは14年、東京大で開催されたアイデアコンテスト「ハッカソン」がきっかけだった。五十嵐さんは皮膚を伝う電気信号を利用し、握手をするだけで名刺情報を交換する機器を制作し、優勝に輝いた。現在は東京のIT企業が手掛けるアプリ開発で、鍵となるブロックチェーン技術の研究開発を担当している。

 社名のミズは「水」、キは「樹」を表現している。「自分の会社が社会に水や空気のように浸透し、価値や知識を発信できるような場所にしたい」と五十嵐さん。「研究開発の成果物を披露する手段として起業することは大切。後輩が起業できる環境づくりにも貢献したい」と前を見据える。