小学生の「読書量」最多 福島県教委調査、1カ月の平均12冊

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 県教委が2018(平成30)年度に実施した県内の児童、生徒の読書調査で、小学生の1カ月間の平均読書冊数が12.0冊(前年度比0.4冊増)と、調査を始めた04年度以降最多となった。県教委は学校図書館の業務を担う「学校司書」の配置などで読書意識の高揚が図られていると分析。ただ年齢が上がるにつれ、冊数が減少する傾向も見られ、読書習慣をいかに定着させるかが課題となっている。

 小学生の12.0冊は、04年度の4.2冊に比べ約3倍となった。中学生は18年度が2.7冊、高校生は1.7冊と低水準で横ばい状態が続いている。

 学校司書は教員と異なり、事務職員として各校の図書館で働き、本の紹介や授業、宿題の調べ学習の助言などを行う。県教委は本年度までに県内全ての学校への配置を目指しており、18年度の配置率は小学校69.2%、中学校69.1%、高校91.7%となった。さらに保護者や地域住民ら図書ボランティアによる読み聞かせ活動も活発化している。

 一方、1カ月間に1冊も本を読まない「不読者」の割合は小学生1.4%、中学生14.7%、高校生39.8%。ただ高校生は17年度から7.5ポイント改善し、09年度の調査開始から初めて4割を下回った。中学生は「勉強・塾・宿題などで忙しい」、高校生は「テレビ・ゲームなどの方が楽しい」「部活動などで時間がない」などを理由に挙げる生徒が目立った。

 県教委は「小学生の多様な読書活動は顕著化している。今後は中学、高校生が本に親しめる機会を意図的に増やしたい」(義務教育課)としている。将来的な活字離れも懸念され、県教委は発達段階や学習、生活環境の変化に即したきめ細かな指導を図る考え。

 調査は毎年11~12月に行われ、18年度は県内の小学1年生~高校2年生約10万900人が対象となった。