ふたば未来に「協働スペース」完成 地域と心を寄せ合う空間へ

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大樹の下に人が集う場所をイメージした協働スペースの受付エリア=広野町・ふたば未来学園

 本県教育復興のシンボルとなる中高一貫校「ふたば未来学園」(広野町)に、地域交流の場となる協働スペースが完成し、3日、報道陣に公開された。生徒と住民が自由に出入りして地域の課題を共有し、共に将来の復興や町の姿を描いていく。住民への開放は5月下旬から。

 同学園は8日に開校する。協働スペースは約300平方メートルで、広野町中央台の高台に中学、高校を併設する形で3月に完成した新校舎の一角に設けられた。地域住民や企業、NPO法人など多彩な人が集い、地域課題の解決に向けた授業「未来創造探究」などの取り組みを加速させる。

 生徒が運営するカフェも開設し、住民が気軽に足を運べる雰囲気を演出する。3日は生徒が協働スペースに集まり、カフェで試作品を振る舞うなど住民を迎える準備を進めた。

 ふたば未来生「夢への力に」

 「さまざまな世代と触れ合いながら成長できる場にしたい」。3日にお披露目されたふたば未来学園(広野町)の協働スペース。生徒たちはスペースの一角に設けられたカフェの運営などを通して住民との心の距離を縮めたいと、5月下旬の一般開放を待ち望んだ。

 カフェは気軽に足を運んでほしいと、生徒が開設を提案。社会起業部が部活動の一環として運営し、広野町特産のミカンを使ったケーキやハンドドリップしたコーヒーなどを提供する予定だ。昨夏からケーキの開発を進めている星亜紗美さん(高校2年)は「おいしいケーキが交流のきっかけになれば」と願った。

 協働スペースは、大きな木をモチーフにした柱を中心にソファやテーブルが並ぶ。県産木材をふんだんに使い温かみのある雰囲気を演出しており、生徒会長の菅野光桜(みらい)さん(同3年)は「訪れたくなるような空間。双葉郡の交流の拠点となる」と完成を喜んだ。将来は福祉関係の仕事に就きたいという菅野さんは「社会で地域の課題に向き合っている人の話を聞くことは、夢の実現に向けてもきっと役立つ」と期待した。