『オール東北』観光誘客 6県デスティネーションキャンペーン

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共同記者会見で6県の知事、副知事らと笑顔を見せる内堀知事(右から2人目)=4日、仙台市

 JRグループと本県など東北6県は4日、大型観光企画「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」を2021年4~9月に6県で展開すると発表した。東日本大震災から丸10年の節目で、復興・創生期間終了後に"オール東北"で復興を国内外にアピールし、観光や食など東北が持つ多彩な魅力を発信、誘客につなげる。

 東北全域が対象エリアのDCは、旧国鉄時代の1985(昭和60)年以来36年ぶり。DCの実施期間は通常3カ月だが、東北DCは半年間展開する。

 東北では今年9月開幕のラグビーワールドカップ2019日本大会が岩手県釜石市で試合が行われるほか、来年には東京五輪の野球・ソフトボール競技の一部試合が福島市、サッカー競技の男女予選が宮城県で開催されるなど、国内外から多くの来客が想定されている。

 JRと6県はDCをこれら国際的な大型イベントに続く東北観光の柱に位置付け、県をまたいだ広域観光を企画し、インバウンド(訪日外国人旅行者)などの東北全体での受け入れ態勢の整備、観光ルートの構築などを目指す。

 東北DCではJRグループと旅行代理店などが広域的に周遊できる旅行商品などをつくり、6県と観光団体などが観光客をもてなし、東北の魅力を伝える。旅行者が高速バスやレンタカーなど鉄道以外の移動手段と組み合わせたルートをスムーズに検索し、予約・決済できるサービスの導入も検討する。

 事業のメインとなる企画などは今後、関係団体が協議し決定する。本県は全体の事業、企画以外にも独自の取り組みを検討する方針。15年に本県で行われた「ふくしまDC」では、14年にプレDC、16年にアフターDCが行われたが、東北DCは単年での実施となる。

 4日に仙台市で開かれた記者会見には、本県の内堀雅雄知事をはじめ6県の知事や副知事、JR関係者らが出席。JR東日本の坂井究執行役員仙台支社長らが各県の代表者に東北DCの決定通知書を手渡した。

 坂井支社長は「震災復興に向け、広域連携で取り組むことが特徴」とPR。内堀知事は「東北DCをきっかけに風評を払拭(ふっしょく)し、福島、東北を元気にしたい。復興に向け努力している人々の姿を見せ、国内外の人の心に響く何かを伝えたい」と語った。