『天使の歌声』と5月・MJC共演 歌手・小林幸子さんも応援

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ウィーン少年合唱団の演奏会を通じて本県復興にエールを送る小林さん(右)と夫の林会長

 ウィーン少年合唱団と、南相馬市の女声合唱団「MJCアンサンブル」などが共演し、ベートーベン作曲の「交響曲第9番」を歌うコンサート「UTAU DAIKU in福島2019」が5月21日午後5時から、郡山市のけんしん郡山文化センターで開かれる。

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、ウィーン少年合唱団の本県訪問は初めて。団員約30人がMJCのメンバーと共に「天使の歌声」で県民を励ますとともに、本県の元気な姿を発信する。

 主催の世界音楽合唱チャリティー協会(東京都)は復興支援プロジェクトとして2014(平成26)年から5年連続でウィーンで演奏会を開き、2回はMJCを招いた。今年は日本とオーストリアの友好150周年を記念して本県を開催地に選んだ。林明男会長は「福島でMJCとウィーン少年合唱団を再会させたかった」と思いを語り「福島の人たちは震災と原発事故からはい上がり、前を向いて大きな一歩を踏み出した。安全な福島を世界に発信したい」と力を込める。

 郡山公演に当たり、通信販売や音楽事業を手掛ける夢グループの石田重広社長(福島市出身)が「古里に貢献したい」と協力した。会場には募金箱を設け、来場者からの浄財を福島民友愛の事業団などに寄せる。

 入場無料だが、はがきか電話での申し込みが必要。はがきには住所、氏名、電話番号、希望人数(2人まで)を記す。宛先は郵便番号112―0013、東京都文京区音羽2の10の2、日本生命音羽ビル5階、夢グループ内の「第九民友」係。申し込み、問い合わせは夢グループへ。

 小林幸子さん「福島をパワフルに」

 コンサート「UTAU DAIKU」の運営を陰ながら支えている歌手小林幸子さんは4日、東京都内で福島民友新聞社の取材に応じ「震災と原発事故を乗り越えようとする福島県人の強さを感じてきた。福島がもっとパワフルになるよう力の一つになりたい」と語り、復興へと歩み続ける県民に熱いエールを送った。

 新潟県出身の小林さん。古里が大地震や豪雨などの多くの災害に見舞われてきただけに、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により深い傷を負った本県を思いやり、被災地での支援活動に取り組んできた。

 夫の林明男さんは世界音楽合唱チャリティー協会長を務めており、ウィーンでのコンサート成功に向け奔走してきた。小林さんはあえて裏方に回り、自ら関係者に弁当を配って驚かれたこともあったという。もちろん郡山公演にも駆け付け、舞台裏で汗を流すつもりだ。県民と触れ合う中で「何が元に戻せて何を戻すのが難しいか、福島県人はそれを把握しながら強い生き方をしていて、覚悟がうかがえた。復興には時間がかかるが、必ず成し遂げられる」と信じている。