巨大人形「モッコ」...被災地を旅 五輪文化、思いを集め東京へ

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ロゴマークとキャッチフレーズを発表する(右から)箭内さん、組織委の青柳正規文化・教育委員長、クリエイティブディレクターの小橋賢児さん

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は4日、来年4~9月に行う公式文化プログラム「東京2020 NIPPON フェスティバル」の概要を発表した。東日本大震災からの「東北復興」をテーマにしたプログラムは、巨大な操り人形が本県、宮城、岩手の被災3県を巡り、行く先々で現地の人からメッセージを預かり、東京を目指すイベントを展開する。

 「東北復興」の文化プログラムを監修するのは、郡山市出身で県クリエイティブディレクターの箭内道彦さん。「モッコ」と名付けられた人形は高さ10メートルほどになり、東北の子どもたちがデザインに携わる。23日に南相馬市小高区でワークショップが開かれ、子どもたちが人形の衣装などについてアイデアを出し合う。

 長野県で完成させた人形が来年5~7月、主に3県の被災地を訪れ、住民に寄せ書きなどでメッセージをつづってもらう。

 「モッコ」は「ふざける」「人気者」を意味する東北の方言「おだづもっこ」に由来し、持ち籠の語源とされる。宮城県出身で脚本家・監督・俳優の宮藤官九郎さんが命名した。「モッコ」を巡る物語の土台は、お笑いタレントで芥川賞作家の又吉直樹さんが手掛ける。

 「復興を歩む東北の現在、東北の文化と魅力を発信する創造の旅」と銘打ち、東北6県の代表的な祭りが集結する「東北絆まつり」や各県とも連携を進める。

 来年4月に歌舞伎とオペラを融合した舞台公演が都内で予定されており、市川海老蔵さんと世界的オペラ歌手プラシド・ドミンゴさんが共演。五輪とパラ各大会の開幕直前にも、文化交流や共生社会を呼び掛けるイベントが企画される。

 文化プログラム全体のキャッチフレーズは「Blooming of Culture 文化は、出会いから花開く。」に決まった。