市文化財3件指定へ いわき、仏像や遺跡出土品など

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木造阿弥陀如来立像

 いわき市教委は、歴史的な価値が高い市内の仏像など3件を市文化財に指定する方針を固めた。24日に正式に決定する予定。

 文化財指定の見込みとなったのは、「絹本著色勿来関詠歌の図」1幅と、「木造阿弥陀如来立像」1体、「荒田目条里遺跡大溝出土品」1888点。  いずれも有形文化財に指定する。

 今回指定する3件は、市教委がいわき市文化財保護審議会(樫村友延会長)に諮問し、3月27日に市文化財に指定するよう答申を受けていた。

◆勿来の関騎乗する源義家 

【絹本著色勿来関詠歌の図】いわきを拠点にした日本画家鈴木寿山が、勿来の関で騎乗する狩衣(かりぎぬ)姿の源義家と従者の姿を描いた。遠近法を含めて表現し、近代の美術概念を知る資料。1903(明治36)年の第5回内国勧業博覧会にも出品された。 絹本著色勿来関詠歌の図

◆一木造り阿弥陀如来像 

【木造阿弥陀如来立像】約125・5センチの高さがある一木造りの阿弥陀如来像で、頭から像の底まで一本の木材から彫り出されている。古風で力強い造形が特徴。構造や造形から、鎌倉時代の作品と考えられ、歴史的価値が高い。 木造阿弥陀如来立像

◆豪族支配考察する史料

 【荒田目条里遺跡大溝出土品】平菅波・荒田目地区の遺跡から出土。群長官が書いたとみられる木簡や、仏像・絵馬などの木製品、墨で字が書かれた古墳~平安時代の土器など。地方豪族の支配や祭事の実態を考察する上で貴重な史料。