古里・福島に恩返し...警視庁から南相馬署 特別出向の後藤巡査長

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「笑顔を絶やさず、古里に恩返しがしたい」と話す後藤巡査長

 東日本大震災の被災者支援のため、県外から県警に特別出向している本年度のウルトラ警察隊のうち、福島市出身で警視庁から出向した後藤直樹巡査長(29)が5日、南相馬署に着任した。念願だった古里での勤務に後藤巡査長は「生まれ育った福島のためにずっと恩返しがしたかった。笑顔を絶やさず頑張りたい」と、被災地の治安維持と復興支援への誓いを新たにする。

 実家は福島市土湯温泉町にある鷲倉温泉。同温泉は震災の直後、東京電力福島第1原発事故に伴い避難した相双地方の住民を受け入れた。当時、都内の大学に通っていた後藤巡査長も実家に戻り、避難者のケアに当たった。

 福島市内にも県外から多くの警察官が特別派遣で訪れ、その姿に安心感をもらった。当時の経験から「困ったときは助け合うことが大切だ」と感じ、柔道で鍛えた体力も生かそうと警察官を志し、警視庁に入った。

 南相馬署管内には、震災当時に鷲倉温泉に一時身を寄せ、その後、帰還した住民もいる。後藤巡査長は「お巡りさんとして福島に戻ってきたと伝え、少しでも安心させたい」と1年間の任期を全うする考えだ。