支援に感謝!歌声響く 会津若松でミニコンサート、児童ら合唱

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復興への思いを乗せた歌声で聴衆を魅了した合唱団

 「福島をずっと見つめていたい」。二本松市などの児童、生徒らでつくる「福島しあわせ運べるように合唱団」は6日、会津若松市の県立博物館でミニコンサートを開き、子どもたちの、福島の復興への思いを乗せた澄んだ歌声が会場に響き渡った。

 同合唱団は2015(平成27)年に杉田小(二本松市)の児童を母体に結成。阪神大震災が起きた1995年に被災地の神戸で生まれた曲「しあわせ運べるように」を福島バージョンにして、県内外で歌い継いでいる。会津初公演となったこの日は、復興支援への感謝を伝える合唱や紙芝居「請戸小学校物語―大平山をこえて」を披露した。

 団員には、東日本大震災当時はまだ生まれていなかったり、物心もついていない幼子だったメンバーもいる。そんなメンバーは、震災についての学習の時間を設け、歌の技術はもちろん、気持ちを表現することも意識して練習に励んでいる。本番前、メンバーは同博物館で開催されている特集展「震災遺産を考える」を見学し、ステージに立った。

 元小学校教諭の佐藤敬子さんの指揮の下、子どもたちは「笑顔の向こうに」や、小高中の2012年度卒業生が作曲した「群青」などを歌い上げた。聴衆の心をつかむような真っすぐな歌声で涙を誘った。披露した請戸小学校物語は、震災で津波に襲われた請戸小(浪江町)の児童らの一日の出来事を通して、震災の教訓を後世に伝える内容になっている。「あなたにとっての大平山はどこですか」など時折、来場者にメッセージを投げ掛けた。

 終了後、出演したメンバーは「福島の復興への思いが伝わるように歌った」「私たちの歌に心を寄せてもらえた」などステージにぶつけた思いや感想を語った。