タレント・ケーシー高峰さん死去 いわき在住、医事漫談で人気

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避難所で炊き出しを振る舞うケーシー高峰さん(右)=2011年3月、いわき市・泉公民館

 「医事漫談」で人気を集め、映画やテレビドラマの脇役としても活躍したタレントのケーシー高峰(けーしー・たかみね、本名門脇貞夫=かどわき・さだお)さんが8日午後3時30分ごろ、肺気腫のためいわき市の病院で死去した。85歳。自宅はいわき市泉ケ丘。葬儀、告別式は近親者のみで行う。喪主は妻詠子(えいこ)さん。現在のところ、お別れの会などの予定はない。

 「セニョール」「セニョリータ」―。不思議なあいさつを交えた芸風で国民の笑いを誘ったタレントのケーシー高峰さんは東日本大震災後、「笑いや炊き出しで元気づけることしかない」と、地域に寄り添いながら復興支援活動を展開した。そこには、第二の故郷・いわき市を思う気持ちがあった。

 「食べ物はうまくて空気もきれい。ちょうどいいあんばいだ」。ケーシーさんは1988(昭和63)年にいわき市に移り住み、芸能活動に取り組んだ。だが、震災に見舞われ、自身も被災者となった。

 震災後は、同市の泉公民館に集まった避難者に炊き出しや衣類を提供するなど積極的に被災者支援活動を実施。ケーシーさんと30年近い親交がある同市の元泉2区長の佐藤勲夫さん(76)は「ケーシーさんに活動するからと言われ、手伝った。いわき市への貢献は計り知れない」と思い返す。地元の祭りにも参加し、会場を盛り上げたという。

 同市のブランド農産物「いわきゴールドしいたけ」関連商品をPRするテレビCMにも出演。シイタケを生産する、いわき菌床椎茸組合の渡部明雄代表理事(65)は公私ともに付き合いが深かった。「震災後は風評被害に悩んでいた。福島のためなら協力するという姿勢が心強かった」