大臣再登板・鈴木俊一五輪相に聞く 被災者と距離縮め復興五輪

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「被災地と東京五輪との距離を縮め、真の『復興五輪』にする」と決意を語る鈴木五輪相

 東日本大震災からの復興を軽視する失言で五輪相を更迭された桜田義孝氏の後任に、経験者の鈴木俊一氏が再登板した。11日夜、就任会見に臨んだ鈴木氏に、東京五輪の大会理念として意義が厳しく問われる「復興五輪」のあるべき姿をただした。

 ―「復興五輪」を掲げるが、本県、宮城、岩手の被災3県にどう向き合うか。
 「五輪招致時にもともと被災地は歓迎一色ではなかった。ただでさえ足りない人手や資材が東京の五輪関係施設に集中し、五輪は東京でのお祭りだと距離感があった。その後、関係者の努力で『東京五輪は被災地を含むオールジャパンでやるんだ』という空気ができた。被災地と五輪との距離を縮め、真の『復興五輪』となるよう仕事をしたい」

 ―「復興五輪」の復興は誰のものか。被災者、遺族にどのように説明する。
 「スポーツから得られる感動は必ず被災者の心を励まし、鼓舞する。しかし、被災者が五輪・パラリンピックに注目しなければ感動を味わってもらえない。具体的には前任時に復興『ありがとう』ホストタウンを導入した。被災地の食材、木材も積極的に活用する。聖火リレーや『復興の火』の展示などを通じて五輪に関心を寄せてもらう。被災者の励みとなり、結果として復興を後押しできれば」

 ―被災地の首長、住民からは批判が上がっている。信頼回復への取り組みは。
 「桜田氏の発言は大変不適切であり、申し開きができない。被災地との距離を縮める取り組みを計画通り進める中で挽回しなければならない。それができて初めて『復興五輪』といえる」