古里着任...菅野さん「少しでも力に」 希望したウルトラ警察隊

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一斉捜索に参加し「地元の復興の力になりたい」と力を込める菅野巡査長

 東日本大震災の被災者支援のため全国各地から県警に出向している「ウルトラ警察隊」として、千葉県警の菅野信吾巡査長(26)=相馬市出身=が相馬署に着任した。12日は相馬市の原釜尾浜海水浴場で行われた一斉捜索に参加し「津波で自分の友人も亡くなった。少しでも手掛かりを見つけたい」と行方不明者の遺留品などを捜した。

 菅野さんは相馬高、千葉科学大を卒業後、2015(平成27)年4月に千葉県警で巡査を拝命。「震災の後、ずっと相馬に関わることができなかった。少しでも力になりたかった」と、3年ほど前から続けてきた特別出向の希望がかない、今月1日付で相馬署復興支援係に着任した。

 震災時は相馬にいた菅野さんは、8年ぶりの帰還となった。「当時は更地だった沿岸部が復興でがらりと変わった」と沿岸部を見回す。一斉捜索では、ほかの8人の署員と共に波打ち際で行方不明者の手掛かりがないかを確認した。着任後、一斉捜索のほか、巡回や被災者の支援に携わっている。菅野さんは「相馬の出身者として、少しでも地元ににぎわいが戻るような手助けをしたい」と力を込めた。

 「ウルトラ警察隊」47人が決意新た

 全国の都道府県警などから県内に派遣され、被災地などで活動する特別出向警察官(愛称・ウルトラ警察隊)の入県式は12日、県警本部で行われ、25都道府県警と皇宮警察から出向した47人が決意を新たにした。

 向山喜浩本部長が代表の浅田秀治巡査部長=(44)=青森県警=に辞令を手渡し「被災者に寄り添い、目に見える形での活動が重要となる。期待に応えるべく業務にまい進してほしい」と訓示した。森岡幸江県公安委員長、内堀雅雄知事らが祝辞を述べた。

 隅田伸也巡査部長(43)=広島県警=が決意表明した。隅田巡査部長は取材に「福島県は大学時代に住んだ土地。友人もおり、ずっと助けに来たかった。住民に寄り添い、治安を守りたい」と意気込みを語った。

 特別出向者は、継続勤務する警察官も合わせた計65人。被災地でのパトロール業務を行う特別警ら隊や機動捜査隊、各警察署に配属され、業務に取り組む。