東北中央道「南陽高畠-山形上山IC間」開通 南東北結ぶ高速網

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 東北中央道(相馬市―秋田県横手市間・268キロ)のうち、山形県内の南陽高畠―山形上山インターチェンジ(IC)間(24.4キロ、有料区間)が13日、開通した。同区間の開通で、東北道福島ジャンクション(JCT)と山形道山形JCTが東北中央道でもつながり、福島、山形、仙台の各市を高速道が結ぶ環状の大動脈が完成した。

 開通によって南東北の主要都市間の相互アクセスが向上。広域観光や交流促進など地域の活性化が期待される。東日本高速道路(ネクスコ東日本)によると同区間の開通で、東北中央道を使った際の福島、山形市間の所要時間は20分短縮され、約1時間30分となる。

 東北中央道南陽高畠―山形上山IC間の開通に、県内から期待の声が上がる。「山形、宮城を含む『南東北』の物流や人の動きに大きく影響するだろう。広域連携と地域資源活用で人を呼び込みたい」と熱視線を送るのは、東北中央道と東北道が接続する福島市の西坂邦仁商工観光部長(57)だ。

 今回の開通で、東北中央道は東北道、山形道と合わせた周回ルートが形成される。東北道と常磐道を結ぶ相馬福島道路の整備も進んでおり、将来的には福島市が周辺道路網の重要拠点になる見通し。一方で同市が「ただの通過点となってしまう」という不安の声もあり、地域の魅力向上は大きな課題。西坂部長は、東北中央道福島大笹生IC周辺に整備を進める道の駅について「来訪者目線の施設になるよう知恵を絞りたい」と意気込む。

 同市観光コンベンション協会の吉田秀政事務局長(46)も「福島市だけで経済は成り立たず、エリアで考えていかなければ生き残れない。経済や人的循環が高まることは、市にとってプラスになる」と開通を歓迎。JRA福島競馬場や飯坂温泉観光協会の担当者も「山形方面から訪れる人が増えることを期待している」と声をそろえた。