周遊気軽に...便利さ実感 東北中央道「南陽高畠-山形上山」開通

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開通した東北中央道の南陽高畠IC―山形上山IC間。開通を祝う式典後は、関係者による通り初めが行われた=13日午前、山形県上山市・かみのやま温泉IC

 東北中央道南陽高畠―山形上山IC間の開通初日となった13日、記者が現地を取材した。

 「山形、福島、宮城の県庁所在地を結ぶエリアの人口は200万人を超える。新たな産業や物流、人の流れに大きな期待がある」。同日、かみのやま温泉IC近くで行われた開通式典。地元山形県の吉村美栄子知事は大きな期待を寄せた。

 東北中央道は東日本大震災後に整備が加速。2017(平成29)年11月には福島大笹生―米沢北IC間が開通し、今回の開通で南東北をつなぐ大きな高速道の輪が出来上がった。

 「福島市の娘にすぐに会いに行ける」。かみのやま温泉IC近くに住む山形県上山市の女性(65)は、同区間の開通で本県との行き来が楽になることを喜ぶ。記者自身も妻が山形市出身。これまで帰省のたびに南陽高畠ICで乗り降りし、国道13号で山形市に向かっていた。開通による利便性を実感する一人だ。

 13日午後3時、開通区間の一般通行が可能となった。開通区間を含む山形中央―福島大笹生IC間(約80キロ)を使い、山形市役所から福島市役所まで車を走らせた。

 開通区間は片側1車線だが、見通しが良く走りやすい。無料区間の福島大笹生―米沢北IC間とは違い、米沢北IC以北は有料区間。混雑はないものの、初日から車が連なっていた。

 途中、東北中央道を降りて「道の駅米沢」に立ち寄る。駐車場にある車の5台に1台は本県ナンバーだ。休憩していた宇都宮市の男性(78)は「先週は花見山に行ったばかり。(開通で)もっと気軽に南東北を回ることができる」と話し、経済効果の波及を実感した。

 福島市役所に到着したのは午後6時。休憩を挟んだため、所要時間は約2時間だった。片道料金はETCを使用して980円(普通車料金、休日割引)。東日本高速道路のホームページで試算すると、東北道から山形道を使うルートに比べ、1130円安い。ちょっと得した気分になった。