伊藤若冲展、16日から後期開催 巨大生物描く「象と鯨図屏風」

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「象と鯨図屏風」など注目の作品が新たに展示され、最終のチェックをする監修の狩野さん(右)=15日午後、福島市・県立美術館

 江戸中期の画家伊藤若冲(じゃくちゅう)(1716~1800年)の貴重な作品を集めた「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲展」(福島市・県立美術館)は16日から後期展示が始まる。海の中の鯨と陸上の象をダイナミックに描いた「象と鯨図屏風(びょうぶ)」や、大根を釈迦(しゃか)に見立てて描いた「果蔬涅槃図(かそねはんず)」、「鸚鵡(おうむ)図」など、約30点が後期から新たに展示される。

 15日は後期展示に向けた準備作業が進められ、展覧会の企画監修を務める京都国立博物館名誉館員の狩野(かの)博幸さんが作業を見守った。

 会期は5月6日まで。月曜日は休館(29日、5月6日は開館)。展覧会は福島民友新聞社と県、県教委、県立美術館、福島中央テレビでつくる実行委員会の主催。

 若冲展後期、迫力の大型作品展示

 16日から始まる「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲(じゃくちゅう)展」の後期展示では、大型の迫力ある作品が並ぶ。福島市の県立美術館で、後期展示に向けた準備作業を見守った京都国立博物館名誉館員の狩野(かの)博幸さんは「若冲作品はそれぞれ皆素晴らしいが、その中でも後期展示では『象と鯨図屏風(びょうぶ)』や『果蔬涅槃図(かそねはんず)』が注目だ」と語った。

 巨大生物を描いた「象と鯨図屏風」は、見る人を圧倒する迫力がある。大根を釈迦(しゃか)に見立てた「果蔬涅槃図」も縦約182センチ、横約96センチと大きく、見応え十分だ。

 狩野さんによると「果蔬涅槃図」は当時の日本にはなかった、中国製の高価な紙に描かれているという。「若冲は普通の絵描きでは入手できないような最高級の紙や絵の具を使って絵を描いた。まさに例外的な画家だといえる」と指摘した。

 16日午後2時から、美術館講堂で狩野さんの講演会が開かれる。料金は無料だが入場整理券が必要。同日午前11時から入場整理券を配布する。