基準値超えゼロ「489品目」 福島県産農林水産物の放射性物質

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 県が2018(平成30)年度に実施した県産農林水産物の放射性物質検査で、492品目のうち国による出荷制限が指示されている川魚などを除く489品目の全ての検体が放射性物質の基準値(1キロ当たり食品100ベクレル、牛乳50ベクレル)を下回った。基準値超えゼロは水産物(海産)と穀類が4年連続、水産物(内水面養殖)と野菜・果実、栽培の山菜・きのこ類が6年連続、原乳が7年連続、肉類とはちみつが8年連続。

 県が16日、18年度に検査した計1万6708件の集計結果を発表した。基準値を超えたのは北塩原村の野生のタラノメ1点と出荷制限が指示されている福島、伊達、桑折各市町の阿武隈川水系で採取されたイワナとヤマメの5点だった。

 県の検査とは別に県漁連が自主的に行っている検査では、1月にコモンカスベから基準値を超える放射性物質が検出されたが、市場には流通しなかった。

 県産農林水産物は厳格な検査体制によって安全性が担保されてている一方で、23カ国・地域が輸入規制を続けている。韓国による本県など8県の水産物輸入禁止措置を巡る世界貿易機関(WTO)の上級委員会では日本が逆転敗訴となり、輸入規制が当面継続される見通しとなった。県は「客観的なデータを積み重ね、安全性などを粘り強く発信したい」としている。