「Jヴィレッジ」20日全面再開 田嶋会長「本当の姿取り戻す」

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「本当の姿を取り戻す」と意気込む田嶋会長

 国内有数のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)の全面再開を記念し、日本サッカー協会の田嶋幸三会長が19日、広野町で講演した。新たなスタートを切るJヴィレッジについて「日本中の子どもたちがプレーし、笑顔で帰っていく本当の姿を取り戻す」と意気込んだ。

 同町が未来を担う人材育成を目的に企画、ふたば未来学園高のサッカー部員や職員ら約50人が参加。田嶋会長は、東京電力福島第1原発事故後に廃炉対応拠点となった経緯を踏まえ「天然芝のピッチが素晴らしく屋内練習場もできた」と感慨深げに語った。元日本代表主将の長谷部誠選手らがユース時代に練習したエピソードを紹介し「サッカーの発展の歴史はJヴィレッジ抜きでは考えられない」と再開の意義を強調した。

 一方、本県への根強い風評が課題だと指摘。昨年10月にJヴィレッジでラオスなどメコン5カ国を招いた国際交流大会を開催した際、参加国から放射線量への不安の声が寄せられたという。風評払拭(ふっしょく)に向け「残念ながら科学的なデータを示しても通用しない人もいる。サッカーを通して海外から多くの人を呼び込み、実績を積み重ねていく」と力を込めた。

 Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)は20日、天然芝ピッチ2面の利用が始まり、東日本大震災から8年1カ月ぶりに全面再開する。午前9時30分から記念式典を行い、サッカーの聖地の新たな幕開けを祝う。敷地から徒歩2分の距離にはJR常磐線の新駅「Jヴィレッジ駅」も開業し、交通利便性が格段に向上する。