福島空港・チャーター便最多 18年度229便、19年度も更新確実

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 2018(平成30)年度に福島空港を発着した国際、国内線のチャーター便の運航本数が、1993年3月の開港以来最多の229便に上ったことが21日、分かった。台湾、ベトナムからの連続チャーター便の運航に伴い、146便に上った国際線が押し上げた。東京電力福島第1原発事故以降、福島空港の定期便は国内2路線に縮小しており、県は実績の積み上げで国際定期路線の復活を目指す。

 2018年度の国際線は震災後最多で、内訳は台湾99便、ベトナム45便、ロシア2便。福島空港と同じように国際線の定期便が就航していない近隣の空港との比較では、18年度の国際線チャーター便数は山形空港124便、秋田空港が122便で、本県より原発事故の影響が少ない他県を上回っている。

 国内線は83便。フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)が初めて福島空港と地方空港を結ぶチャーター便の本格運航を始めた17年度より18便減ったが、開港以降、3番目の実績だった。過去最多は、国際線207便と国内線2便が運航した07年度の209便。

 福島空港では震災前、中国・上海、韓国・ソウルとを結ぶ定期便が運航していたが、原発事故に伴い休止に追い込まれた。県は震災後、訪日外国人旅行者数などのデータを踏まえ、経済発展の著しい東アジアからの運航誘致に注力。17年8月に内堀雅雄知事がベトナムを訪れ連続チャーター便の運航実現にこぎ着けるなど、トップセールスで実績を積み上げてきた。

 本年度は国際線が台湾208便、ベトナム16便、モンゴル4便、ハワイ2便の計230便、国内線は14便のチャーター便運航が決定しており、18年度を上回るのは確実な状況。県は、4月から2年間の定期チャーター便の運航を始めた台湾の遠東(ファーイースタン)航空を中心に、海外の航空会社との関係構築・強化を図り、国際定期路線の開設を働き掛けていく。県は「国際定期路線の復活は本県の悲願。チャーター便の運航を重ねて実現させたい」としている。