吾妻山、噴火警戒レベル「1」に下げ 気象庁、火山性地震減少

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噴火警戒レベルが1に引き下げられた吾妻山=22日午後、福島市

 気象庁は22日、本県と山形県にまたがる吾妻山(一切経山)について、大穴火口から1.5キロの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が低くなったとして、噴火警戒レベルを「火口周辺規制」の2から、「活火山であることに留意」の1に引き下げた。レベル1は小規模噴火の可能性があるとして2に引き上げられた昨年9月15日以来、7カ月ぶり。

 福島地方気象台によると、吾妻山では昨年5月ごろから大穴火口周辺の隆起・膨張を示す地殻変動が始まり、同7月の火山性微動発生以降は変化が大きい状態が続いていた。しかし同12月上旬ごろから次第に変化が緩やかになり、現在はおおむね停滞状態となった。火山性微動は同12月23日を最後に観測されず、火山性地震も今年2月以降減少傾向にある。こうした状況から、レベルの引き下げに踏み切った。

 大穴火口周辺では昨年10月から地熱域の温度上昇と拡大がみられていたが、今年1月中旬ごろからは温度が上がった状態で停滞しているという。

 同気象台は、大穴火口周辺で火山ガスの噴出が認められ、熱活動も続いていることから、火山灰や高温の土砂、熱水などが突発的に噴出する可能性があるとして注意を呼び掛けている。また「火山性地震が多発するなど、火山活動の高まりが認められれば再びレベルを引き上げる」としている。

 吾妻山を巡っては2014(平成26)年12月にもレベル2に引き上げられたが、噴火の兆候が見られなくなったとして16年10月に1に引き下げられた。