東北電力が増収減益 燃料費の増加影響、19年3月期連結決算 

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記者会見する原田社長=仙台市・東北電力本店

 東北電力が25日発表した2019年3月期連結決算は、売上高が2兆2443億円(前年度比8.3%増)、経常利益が657億円(同比25.7%減)、純利益が464億円(同比1.6%減)となり、2年連続の増収減益だった。卸売りなど他社販売電力量の増加で増収となった一方、燃料価格上昇や渇水による水力発電の稼働率低下が影響した。

 また、東京電力福島第1原発事故に伴う原町火力発電所(南相馬市)の復旧遅延損害に対する賠償金79億円を特別利益に加えたが、女川原発1号機(宮城県女川町)の廃炉決定に伴う特別損失21億円の計上も響いた。期末配当は1株当たり20円の予定。

 20年3月期の業績予想は、売上高が2兆3900億円(前年度比6.5%増)、経常利益が730億円(同比11.0%増)、純利益が450億円(同比3.2%減)を見込む。電力卸売りの拡大や、新設する能代火力発電所3号機(秋田県能代市)の発電開始による燃料費の低減効果などの影響。

 仙台市の本店で記者会見した原田宏哉社長は「販売拡大やコスト削減のほか、安全を最優先にした原発再稼働に着実に取り組み、経営基盤の安定化に努める」と述べた。