「野口英世アフリカ賞」に2氏 タムフム博士、オマスワ博士

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 政府は25日、猪苗代町出身の世界的細菌学者野口英世の志を継ぎ、アフリカの疾病対策で功績を挙げた研究者を顕彰する「野口英世アフリカ賞」の第3回受賞者を発表した。医学研究分野は、エボラウイルスの発見に寄与したコンゴ(旧ザイール)のジャンジャック・ムエンベ・タムフム博士(77)、医療活動分野は世界の保健人材の支援、育成に貢献したウガンダのフランシス・ジャーバス・オマスワ博士(75)に決まった。

 表彰式は8月30日、アフリカ各国の首脳が出席して都内で開かれる第7回アフリカ開発会議(TICAD)の席上で行われる。2人にそれぞれ賞金1億円が贈られる。

 タムフム氏は、コンゴ国立生物医学研究所長・キンシャサ大医学部医学微生物学・ウイルス学教授。1976年、エボラ患者の血液と組織サンプルを採集しウイルスの発見に貢献。またポリオ、麻疹などワクチンで予防可能な感染症、細菌の耐性などの研究調査の地盤を築いたり、大学で千人以上の研究者を育成したりした実績も評価された。

 オマスワ氏は、ウガンダのグローバルヘルスと社会変革のためのアフリカセンター所長。ケニアなどでの医師経験を経て医療系大学を設立したほか、エイズなどアフリカの感染症対策で成果を上げた。アフリカでは保健従事者の不足が深刻だったことから、行動計画を自ら起草して世界規模の運動に結び付けるなど、保健人材の育成に貢献した。