パンクのカリスマ・遠藤ミチロウさん死去 ライブで復興に尽力

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復興支援のライブに力を注いだ遠藤さん=2016年

 1980年代にパンクバンド「ザ・スターリン」で人気を博したミュージシャンの遠藤ミチロウ(えんどう・みちろう、本名道郎)さんが4月25日、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。68歳。二本松市出身、福島高卒。東日本大震災後は被災地支援ライブで故郷の復興に尽力した。

 「普段は穏やかだが、ステージでは迫力の歌声を聴かせる。本物のカリスマだった」。福島市の詩人和合亮一さん(50)は震災後、遠藤さんらと復興支援の「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げた。「遠藤さんの大きな存在感があったから支援活動が成功した」としのぶ。

 南相馬市在住の芥川賞作家柳美里さん(50)は1983(昭和58)年、ザ・スターリンのライブを最前列で聴いた。「ステージに手を伸ばすと、私の手を強い力で握ってくれた」。それから34年後、南相馬市で開かれた2017年のトークショーで共演。「握手をして別れたが、それが最後に。訃報に接して二度の握手の感触を思い出している」

 小、中学校の同級生で、二本松市で美容院を経営する山本秀美さん(68)は「復興コンサートで久しぶりに話したが、古里への熱い思いがうれしかった」と振り返った。