「中尊寺ハス池」福島・医王寺お目見え 佐藤兄弟が縁で株分け

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医王寺の「中尊寺ハス池」を紹介する奥野さん

 福島市飯坂町平野の医王寺(橋本弘史住職)に、岩手県平泉町の中尊寺から譲り受けた「中尊寺ハス」の株が植えられた池がお目見えした。とび土工事・家屋解体業を営む地元の奥野商事会長の奥野善昭さん(72)がボランティアで造成、寄贈した。7月末ごろには池一面に美しい花を咲かせるという。

 医王寺は源義経の忠臣である佐藤継信・忠信兄弟が眠る佐藤一族の菩提(ぼだい)寺(じ)。2017(平成29)年9月に同市飯坂町で開かれた「義経・与一・弁慶・静・継信・忠信合同サミット」をきっかけに平泉町との交流が深まり、昨年3月、株分けが実現した。

 以来、本堂前の鉢で育て、株を増やしてきた。折しも今年は江戸時代初期の俳人松尾芭蕉が「おくのほそ道」で本県などを巡った旅から330年。同寺は芭蕉が道中に立ち寄り、寺で宝物としている義経の太刀や弁慶の笈(おい)、佐藤一族の忠節、2人の妻のけなげな孝心に感涙し句を詠むなど「おくのほそ道」ゆかりの寺で、6月2日には「芭蕉来福330年記念俳句大会」が開かれる(主催・俳句で飯坂を元気にする会)ことから、奥野さんが池の造成を申し出た。

 2月に着工し、仕事の合間を縫って約1カ月かけて完成させた。約8平方メートルの池は「中尊寺ハス池」と名付けられ、6株が植えられている。池の縁には資材を利用した大小の岩が並び、山野草ヒメエンコウソウやイワヒバなどを植栽した。

 奥野さんは、近くにあるハス池「蓮明(れんみょう)池」からポンプで水を引くなど、毎日朝晩の水管理にも協力している。
 中尊寺ハスは、同寺金色堂にあった奥州藤原氏4代泰衡公の首おけから見つかった種子から育てたもの。800年の時を経て花を咲かせたことから「奇跡のハス」とも呼ばれている。

 橋本住職らは奥野さんに感謝。「この中尊寺ハスを大切に育て、芭蕉ゆかりの平泉と飯坂の関係と義経公にまつわる佐藤一族の歴史と伝統を後世にも引き継いでいきたい」と話している。

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