猪苗代発祥「中ノ沢こけし」 全日本コンクールでも独立呼称

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全日本こけしコンクールでも独立呼称が認められた中ノ沢こけし(柿崎さん所蔵)

 伝統こけしの新系統を掲げる猪苗代町発祥の中ノ沢こけしが、宮城県白石市で3日に開幕した全日本こけしコンクールで独立呼称を認められた。こけしの三大コンクール全てで独立呼称が認められたことになり、現在11系統とされる「伝統こけし」の仲間入りに向けさらに前進した。

 中ノ沢こけしの工人でつくる「たこ坊主会」の柿崎文雄会長によると、伝統こけしの独立系統として認められるための明確な基準はない。ただ、伝統こけしと呼ばれているものは、伝統的な模様があり、制作法やデザインが引き継がれて100年以上作り続けられているものとなっている。

 中ノ沢こけしは福島市の土湯温泉を本拠とする「土湯系」に含められてきたが、たこ坊主会は土湯こけし工人組合から独立呼称の承諾を得ている。

 三大コンクールのほかの二つである全国こけし祭り(昨年9月、宮城県大崎市)とみちのくこけしまつり(同12月、山形市)でも独立呼称が認められたことなどが考慮され、全日本こけしコンクールでも独立呼称が認められた。

 同コンクールでは、中ノ沢こけしの工人は伝統こけし部門で瀬谷幸治さんが山形県知事賞、柿崎会長が白石市観光協会長賞を受賞した。柿崎会長は「中ノ沢こけしはもうすぐ誕生100年。地道にいいこけしを作っていきたい」と語った。

 同コンクールは5日まで白石市文化体育活動センターで開かれている。