伊藤若冲展「11万人」突破! 6日閉幕、最後のにぎわい見せる

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「百犬図」のポストカードを受け取る来館者(中央)

 福島市の県立美術館で開催中の「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲(じゃくちゅう)展」は6日、閉幕する。江戸中期の奇才・伊藤若冲(1716~1800年)の独創的な絵画の世界を堪能しようと、閉幕が迫った5日も多くの若冲ファンらが訪れ、来場者数は11万人を突破した。

 記念の11万人目となったのは郡山市のパート従業員前田知子さん(43)と夫の会社員明彦さん(43)、長女の花音さん(富田中3年)、次女の菜々花さん(同1年)。主催者を代表して福島民友新聞社の菅野芳美取締役事業局長と同美術館の鶴見宏幸副館長がニワトリの描かれた色紙額と図録を手渡した。

 家族でよく美術館を巡っているという前田さん一家。若冲展に来たいと考えており、閉幕間際に駆け込んだ。前田さんは「11万人目になるなんて、ただただびっくりした」と驚きを隠さなかった。菜々花さんは「『百犬図(ひゃっけんず)』を見るのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 6日の開館時間は午前9時30分~午後5時。チケットは一般1500円、学生1100円、高校生以下と障害者手帳を持っている人は無料となる。

 子どもたちに「若冲カード」配布

 福島市の県立美術館で開催中の「東日本大震災復興祈念 伊藤若冲(じゃくちゅう)展」で5日、こどもの日に合わせ、小学生以下の来場者にポストカードが贈られた。子どもたちは若冲が描くユーモラスな動物などの作品を楽しんでいた。

 福島市の駒場理人君(福島三小4年)は「ニワトリなど鳥の絵がたくさんあり、印象に残った」、兄の優吾さん(福島大付中1年)は「『猿蟹(さるかに)図(ず)』はサルカニ合戦の昔話のようで面白かった」と展覧会を満喫した様子だった。

 両親と訪れた秋田県横手市の小学5年生塚田怜奈さんは「動物が大好きなので、『百犬図(ひゃっけんず)』は犬の数を数えるくらい見入った」とお気に入りの作品を見つけていた。

 福島市の会社員笹川雄一さん(58)は図録を予約し、「どの作品も良かったが、特に『象と鯨図屏風(びょうぶ)』が印象に残った。インフルエンザにかかってしまい一緒に来られなかった子どもたちにも図録を見せたい」と笑顔で話した。