被ばく医療・人材育成拠点...千葉に「高度被ばく医療センター」

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看板を除幕した山下センター長(左)と平野理事長=千葉市・量子科学技術研究開発機構

 東京電力福島第1原発事故を教訓に国が強化した被ばく医療体制で、量子科学技術研究開発機構に設けられた「高度被ばく医療センター」の発足式が7日、千葉市の同機構で行われた。

 原子力災害や放射線事故に備えるため、原子力規制委員会が全国の被ばく医療の拠点に指定した福島医大や弘前大、広島大、長崎大と連携し、現場を担う医師や看護師、技術者らの人材育成に取り組む。拠点の中でも基幹施設に位置付けられた同機構は被ばく医療の司令塔となり、原子力災害が起きた場合は強い放射線を浴びた患者を診察する。

 初代センター長に就いた山下俊一福島医大副学長は発足式で、センター内の福島再生支援研究部の活動を強化する考えを示し「国や県と連携し、帰還する住民、県民全体の安心のために包括的かつ適切な対応を目指したい」と述べた。山下氏や同機構の平野俊夫理事長らが看板を除幕した。

 センターは4月1日付で発足し、職員は約70人。研修を通じた人材育成と併せて、共通のマニュアルや診療指針作りを進める。

 福島再生支援研究部のほか、患者を受け入れて治療方針を決める被ばく医療部、被ばく線量の推定に関する基礎研究を行う計測・線量評価部などの部門に分かれる。