福島県産ワイン造り人材育成 山梨大の「養成講座」配信開始

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テレビ会議システムを使った講座に臨む受講者

 福島県内のワイナリー(醸造所)やブドウ栽培団体などでつくる「ふくしまワイン広域連携協議会」と山梨大による県産ワイン造りを担う人材の育成事業が7日、本格的に始まった。「甲州ワイン」の生産など日本を代表する産地でワイン技術者を養成している同大のノウハウを学び、県産ワインのブランド化につなげる。

 ふくしまワイン広域連携協議会と山梨大は、ワイン生産などで協力するための覚書を結んでいる。同大は7日から、テレビ会議システムを使って富岡、会津美里両町にワイン技術者の養成講座の配信を開始した。両町などでワイン生産に取り組む住民ら5人が今冬まで約100時間にわたり受講し、ブドウの栽培からワイン醸造、販売戦略などに関する専門知識を学ぶ。

 初日は、同大ワイン科学研究センターの柳田藤寿教授が講義し「国内ではここ3年間でワイナリーが100近く増えた」と説明。国内のワイン消費量も2014(平成26)年は約35万キロリットルと1996年の2倍以上に拡大したとするデータを示し「ワインブームにより消費が増えている」と話した。

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故以降、県内では地域経済や観光の再生に向け県産ブドウを使ったワイン造りの動きが広がりを見せている。同協議会には富岡町、川内村など被災地からワインの製造と普及を目指す団体も参加している。