観光関係者ら一転『落胆』 吾妻山・警戒レベル「2」引き上げ

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噴火警戒レベル2に引き上げられた吾妻山(後方)=9日午後7時15分ごろ、福島市

 本県と山形県にまたがる吾妻山(一切経山)の噴火警戒レベルが再び「2」に引き上げられた。「観光に大打撃」「『落胆』の一言に尽きる」。磐梯吾妻スカイラインの31日の再開通は難しくなり、観光関係者や果樹農家からは不安の声が上がった。

 福島市の高湯温泉の各旅館には、スカイラインの再開通発表後、宿泊の申し込みが増加していた。「火山性地震が増えていたので、不安はよぎっていた。レベルは上がり下がりするものだけれど、思ったよりも引き上げが早かった」と高湯温泉観光協会の遠藤淳一会長(63)。今後、問い合わせやキャンセルなどが出てくると予想され、「山登りや新緑シーズンを楽しみにしている旅行客も多い。観光客の入り込みへの打撃は大きい」と唇をかんだ。

 「夏の観光シーズンに観光客が増えると期待していたが...」。同市の土湯温泉観光協会の加藤貴之会長(43)も残念がる。

 4月22日のレベル引き下げから17日後に再び引き上げられたことに「自然が相手なので仕方がない。観光振興に向けてより一層の誘客活動に力を入れたい」と前を向いた。

 スカイラインや高湯温泉に続く県道沿いは果樹地帯が広がり直売所が並ぶ。近くの果樹農家の女性は「(レベル引き下げ後)県内外のお客さんから励ましの電話連絡があったばかり。落胆の一言に尽きる」と肩を落とした。

 昨秋からのスカイラインの全面通行止めで売り上げが落ち込んでおり、「観光客が訪れるような対策を講じてほしい」と切実な思いを吐露した。