汚染水1日150トンに減少へ 20年に第1原発、目標達成の見通し

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 東京電力は14日、福島第1原発で発生する汚染水について、平均的な降雨を条件として2020年に1日当たりの発生量が約150トンに抑えられる見通しとなり、廃炉工程表(ロードマップ)で定めた目標を達成できるとの認識を示した。

 経済産業省で同日開かれた政府の汚染水処理対策委員会で東電が報告した。対策委は東電に対し、建屋への雨水の流入を減らすため破損部を補修するなどの対策に継続して取り組み、地下水位や放射性物質濃度の監視強化を求めた。

 東電によると、15年度は1日当たり約490トンの汚染水が発生していたが、18年度に約170トンまで減った。1~4号機建屋周囲の地中に氷の壁を築く「凍土遮水壁」が完成したほか、地表をモルタルで覆う「フェーシング」などの複合的な対策が進み、汚染水の発生源となる雨水や地下水が建屋へ流れ込む量を減らせたことが要因としている。

 対策委では、タービン建屋などの内部にたまった汚染水の処理を進め、水につかった床面の露出を20年に完了する目標を確認した。ただ、1~3号機原子炉建屋は除く。政府と東電は原子炉建屋に残るたまり水に関し、底部に積もった汚泥の状況を調査した上で、処理方法を検討する。

 出席した原子力規制庁の担当者は「汚染水のリスクを速やかに除去するのが大方針だ」と述べた。