工芸産地の未来探る 会津若松でカンファレンス、保志社長ら対談

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「祈りとしての工芸」をテーマに対談する保志社長(右)と山田さん(中央)ら

 日本工芸産地協会の第3回産地カンファレンスin会津若松2019の講演会は17日、会津若松市で開かれ、全国各地から集った工芸や産地の担い手、一般来場者が今後のものづくりの在り方などを探った。

 カンファレンスの本県開催は初めてで、2017(平成29)年の設立時から同協会に加入する、会津若松市の仏壇・仏具・位牌(いはい)メーカー保志が共催した。

 同協会は、全国各地の工芸産地で最も輝く「一番星」の企業が工芸や産地の現状に危機感を抱き、覚悟を持って産地の未来を描くため設立。年1回の産地カンファレンス以外に、勉強会や展示会への出展、調査事業などに取り組んでいる。

 今回のカンファレンステーマは「祈りとしての工芸」。中川政七会長、室井照平市長のあいさつに続き、保志の保志康徳社長と同社顧問でTWIN代表の山田節子さんが同テーマで対談した。

 山田さんは「暮らし方や家の形が変化し、旧来の大型仏壇の行き場がなくなり祈りの心を置く場所がなくなった」と指摘。その上で「祈りは生かされていることへの感謝。喜ばれるものを作っていかないと未来はない」と語った。

 染織家、随筆家志村洋子さんと昌司さん親子の鼎談(ていだん)や、ロバート・キャンベル日本文学研究者・国文学研究資料館長、室井市長、中川同協会長との鼎談も行われた。交流会も開かれた。

 18日は工場見学会が開かれる。