ATM手数料、9月2日から「相互無料」 東邦銀行、福島銀行

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 東邦銀行、福島銀行は20日、両行の顧客が現金自動預払機(ATM)で現金を引き出す際の手数料を相互に無料化すると発表した。顧客の利便性を高めるとともに、キャッシュレス化の進展でATM利用が減少することも視野に、設置場所が重なる両行のATMをどちらか1台に整理するなどしてコスト削減を進める。相互無料化は周知期間を経て9月2日から実施する。

 東邦銀の北村清士頭取、福島銀の加藤容啓(たかひろ)社長が県庁で記者会見して発表した。相互無料化により、両行の顧客はATMコーナー計434カ所、ATM台数計653台(いずれも4月30日現在)に上る県内最大規模のネットワークを無料で利用できることになる。

 対象は両行のキャッシュカードを持つ個人の顧客の出金取引。平日午前8時45分~午後6時の間、それぞれ相手のATMを無料で利用できる。これ以外の時間帯に利用する場合も、手数料は現在の216円から108円に引き下げる。

 両行によると、ATMコーナーのうち、両行のATMが併設されている所が50カ所ある。ATM1台につき維持費などが年間200万~300万円かかるため、両行は設置台数を減らすことを検討する。

 提携業務の拡大

 示唆 東邦銀行と福島銀行、大東銀行の県内3地銀は2017(平成29)年にコスト削減や業務効率化を目的に連携協定を締結し、手形や小切手、書類などを仕分ける「メールセンター」を共同で運用するなど連携を深めている。北村頭取は会見で「顧客の利便性向上の面で意義がある」と語り、今後、大東銀がATMの相互無料化に加わる可能性について「この枠組みに入っていただければ、メリットは十分ある」と前向きな姿勢を示した。

 加藤社長は「ATMを単独の銀行で数多く設置していくには限界もある」と連携の意義を語り、「今後、提携可能な業務について、実現可能なものを実行していきたい」と、より連携を深める方針も示唆した。

 一方、両行の今後の合併、経営統合について、北村頭取、加藤社長はともに「考えていない」と語った。