「飛行艇型」ドローン試運転 離着水可能、20年度中販売・運行へ

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飛行艇型ドローンの飛行試験を行う金田CEO(右)ら

 小型無人機ドローンの開発などを手掛けるスペースエンターテインメントラボラトリー(東京)は23日、福島県相馬市の原釜尾浜海水浴場で、川や海などに離着水可能な「飛行艇型」ドローンの飛行試験を行った。2020年度中の販売、運行の開始を目指す。

 一般的にドローンとして知られるのは、ヘリの形に近い「マルチコプター型」。ヘリのように機体と水平に装備したプロペラで飛行する。一方で、同社の飛行艇型は飛行機のような翼があり、主翼前方のプロペラを回転させ、翼で発生する揚力によって上昇。方向転換に使う補助翼もある。

 バッテリーで動かすが、マルチコプター型の約4倍となる連続2時間程度の飛行ができるという。このため長時間、長距離の運用が可能になり、洋上での密漁船監視や川や海での遭難者の捜索などが期待できる。

 翼を持つドローンは海外でも開発が進んでいるが、離着陸に滑走路のような長い距離が必要で、広い土地が少ない日本では運用に向かなかった。同社は河川や海などが恵まれた日本では離着水できる飛行艇が有利として開発を進める。

 ドローンは全長2メートル、翼の幅3メートル、重さ約15キロ。南相馬市と連携協定を結んで飛行試験を続けていて、今後は沖合での試験などを行う。同社の金田政太最高経営責任者(CEO)は「日本ならではの飛行艇型ドローンで世界と勝負したい」と意気込みを示した。