土湯温泉「湯楽座」「湯愛舞台」開所 福島の温泉街に新たな名所

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湯愛舞台に設置されたこけしの石像。土湯こけし工人7人の作品がモデルになっている

 東日本大震災を機に、官民一体で復興再生に取り組んでいる福島市の土湯温泉に24日、廃業旅館を活用し整備した、まちおこしセンター「湯楽座(ゆらくざ)」と、観光交流センター「湯愛舞台(ゆめぶたい)」が開所した。観光情報発信や地域交流の機能を持つ2施設によって復興へ歩む温泉街の装いを新たにし、にぎわい創出や観光誘客に弾みをつける。

 湯楽座には、土湯温泉観光協会による観光案内所と地場産品展示販売コーナー、カフェレストランが入り、4000円から宿泊できる。湯愛舞台には、東北各地の3190本に及ぶこけしが並ぶ土湯こけし伝承館、広域的な観光案内、展望デッキ、駐車場(乗用車63台)があり、こけしの絵付け体験(950円)も楽しめる。

 震災と原発事故の影響で16軒あった旅館のうち5軒が廃業し宿泊客が激減した。市と地元が力を結集し、2014(平成26)年度から廃業旅館の活用や街並み修景など総合的な整備を進め、新生「土湯温泉」を目指した。シンボルとなる2施設が開所し、5年にわたる計画が完了を迎えた。

 同日、湯愛舞台で式典が行われ、関係者が開所を祝った。木幡浩市長は「開所はゴールではなく、さらなるステージへのスタート。官民一体で復興へと進む」、加藤勝一土湯温泉町地区まちづくり協議会長は「地域一丸で奮闘した成果。多くの観光客が訪れるように頑張る」と意気込んだ。