いわきFC前へ 「らしさ」見せた、サッカー天皇杯初戦惜敗

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試合後、サポーターにあいさつするいわきFCイレブン=25日、福島市・とうほう・みんなのスタジアム

 2年ぶりの初戦突破はならなかった。福島市のとうほう・みんなのスタジアムで25日に行われたサッカーの第99回天皇杯JFA全日本選手権。本県代表のいわきFC(東北社会人リーグ1部)は、1回戦で無念の逆転負けを喫した。「これを機に学ばなければ」。天皇杯の舞台からは退くが、今季の目標である日本フットボールリーグ(JFL)昇格に向け、前を向く。

 「やりたいことはできたのに、決めきれなかった」。ゲームキャプテンを務めたMF日高大(24)は唇をかんだ。けがの主将平沢俊輔(25)をはじめ複数の中心選手を欠く中で臨んだ天皇杯本戦。身体能力を生かして全員で敵陣に迫る「いわきらしさ」を随所に見せたものの終盤、相手の勢いにのみ込まれた。

 「同じ相手に2度は負けない」。4月の練習試合で大敗した仙台大(宮城県代表)に対し、雪辱を誓った試合だった。連係がかみ合い、優位に試合を運んでいただけに、選手には悔いが残る。

 同大の倍の14本のシュートを放ったものの、得点は2点。日高は「普段からシュート練習を増やし、攻撃力を高めたい」と今後の課題を挙げた。

 30度に達する気温の中でもチームカラーの「90分走り続けるサッカー」は体現できたが、後半はプレーの精度が落ちた。「運動量は落ちなかったが、細部の集中に欠けた」と田村雄三監督(36)。「もったいない試合をした。まさか負けるとは思わなかった」。想定外の敗戦に言葉を詰まらせた。

◆JFL昇格への挑戦続く

 炎天下にもかかわらず、応援席に詰め掛けたサポーターは、90分間諦めることなく声援を送り続けた。いわき市の会社員川又綾子さん(38)は「チームが苦しいときこそ、声を送って励ましたい」と悔しさをかみしめながら話した。「全国にいわきの名を発信する」と天皇杯本戦に臨んだいわき。その思いは、JFL昇格に向けた今後の戦いで証明していく。