古里の誇りたたえて 「みんゆう県民大賞」表彰式

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表彰式に出席した(前列左から)星さん、鈴木さん、懸田さん(後列左から)宍戸さん、安西さん、松山さん

 福島県内で特に大きな功績を残した個人、団体を顕彰する第29回みんゆう県民大賞の表彰式が28日、福島市の福島民友新聞社で行われた。

 芸術文化賞に輝いた民俗芸能研究者懸田(かけた)弘訓(ひろのり)さん(81)=二本松市、スポーツ賞に選ばれた全国都道府県対抗男子駅伝本県チーム、ふるさと創生賞に輝いた奥会津郷土写真家星賢孝(けんこう)さん(70)=金山町=の栄誉をたたえた。

 表彰式には懸田さん、星さんのほか、駅伝本県チームメンバーの松山和希さん(17)=学法石川高3年、宍戸結紀さん(15)=同1年=と安西秀幸監督(33)、福島陸上競技協会の鈴木浩一会長(67)が出席した。

 福島民友新聞社の五阿弥宏安社長が受賞者に盾と賞状、副賞50万円をそれぞれ手渡した。

 ◆日々の努力、夢に届く

 芸術文化賞に輝いた懸田(かけた)弘訓(ひろのり)さん(81)=二本松市=は本県民俗芸能研究の第一人者。高校教諭時代から県内外で文化財や民俗芸能の調査を続け、震災後は日本民俗芸能学会福島調査団長として存続の危機に直面した民俗芸能の保護に力を注いだ。「祭りや芸能に携わって今年で57年目になる。無我夢中でやってきた」と振り返った。

 スポーツ賞に輝いたのは、1月の第24回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会で初優勝した本県チーム。監督の安西秀幸さん(33)=会津若松市=は「駅伝に続きほかのスポーツも『全国大会での優勝を』と、刺激を与えられる流れをつくることができたかなと思う」と話した。連覇に向け、表彰式に出席した松山和希さん(17)=学法石川高3年=と宍戸結紀さん(15)=同1年=が力を付けていることへの期待も口にした。

 日本の原風景が残る奥会津の魅力を世界に発信し、ふるさと創生賞に輝いた写真家星賢孝(けんこう)さん(70)=金山町=は「只見線はいよいよ2年後には完全に復旧して、新潟までつながる。世界に誇れる絶景路線になる。これからも只見線のために頑張らないといけない」と意欲を語った。三島、金山両町を流れる只見川で運航されている渡し舟「霧幻峡の渡し」を復活させた経緯なども語った。

 みんゆう県民大賞は1989(平成元)年度に創設された。毎年1個人・団体を表彰し、福島民友新聞創刊110周年を迎えた2004年度の第16回から「芸術文化」「スポーツ」「ふるさと」の3部門が設けられた。16年度の第26回に、ふるさと賞が、地域の特性を生かした活性化の取り組みをたたえる「ふるさと創生賞」に刷新された。